京都こども文化会館
もう少しすると、また祇園祭の季節がやってきますね。以前にもご紹介させていただきましたように、祇園祭では多くの山鉾が立ち並ぶのですが、これらの山の中に蟷螂山（とうろうやま）と呼ばれるものがあります。この蟷螂山は数多くある山鉾の中で、唯一からくりが施されており、御所車の上でカマキリが鎌を振り上げている形をしています。この飾りの御所車の車輪や、カマキリの首・羽・鎌が動くそうで、子供にも人気の山なのだそうです。祇園祭を訪れられた際には、探してみられてはいかがでしょうか。
さて、この蟷螂山は祇園祭において子供たちを惹きつけるからくり人形なのですが、千本中立売にも子供たちに人気のからくり時計があります。京都こども文化会館の会館玄関前に設置されているこの時計には、竹取物語と西遊記をイメージした２つのからくりが仕込まれており、偶数時にはかぐや姫、奇数時には孫悟空などの人形が音楽と共に出てきます。時間は９：００〜２１：００までの１時間ごとで、かぐや姫が道路側、孫悟空が会館側にそれぞれ出てきます。北野天満宮なども近いですので、近くを訪れられた際には、タイミングを計って通ってみられてはいかがでしょう。
この京都こども文化会館は、昭和５７年に国際児童年（昭和５４年）を記念して、京都府と京都市の協力の下設置されました。この施設が設置される前は路面電車の操車場だったこの地は、今でも商店街の真ん中で人通りが多いのですが、文化芸術に触れる機会を増やし、青少年自らも文化芸術を創造し発表できる場になるように作られたそうです。600人を収容できる大ホールや100人を収容できる小ホールだけでなく、創作活動室と呼ばれる30人ほどの入れる部屋や児童を書閲覧できる資料室もそろえています。この資料室では、鳥のはく製の展示などもしているそうです。このあたりで育った方なら、一度は演奏会などで利用されたこともあるでしょうし、懐かしい思い出もあるのではないでしょうか。もし、機会がありましたら、覗いてみられてはいかがでしょう。
京都こども文化会館（エンゼルハウス）
住所：京都市上京区一条通七本松西入
営業時間：9:00〜21:00
休み：毎週月曜日、毎月２５日、１２月２８日〜１月４日
問合せ：075-464-0356
アクセス：市バス 北野神社前 徒歩５分／千本中立売 徒歩１０分
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