天龍寺

kanohco2007-06-25

嵐山の周辺には寺院が点在しているのですが、そのような寺院の中に、世界文化遺産に登録されている名刹があります。天龍寺と呼ばれるこのお寺は、後嵯峨天皇の亀山離宮であった場所に、足利尊氏後醍醐天皇の菩提を弔うために開いた禅寺で、開山でもある夢窓国師作の池泉回遊式庭園は、嵐山や亀山を借景に、紅葉の時期を始め、四季を通して楽しむことができます。
もともとは離宮であったため、禅の中にも貴族文化の伝統を残しているのですが、創建時の建物などは、度重なる火災によって焼け落ちてしまったのだそうです。また、以前は渡月橋や、すぐ北側の亀山公園なども天龍寺の境内であったと言われるほどの広大な敷地を持っていたのですが、度重なる火災による再建によって、今の境内におちついたのだそうです。禅宗のお寺の中では、京都五山の第一位という南禅寺に次ぐ格付けをされており、相国寺金閣寺銀閣寺を塔頭にもつ)や建仁寺(京都で始めての禅寺)がその後に続きます。
この天龍寺には、足利尊氏像や金策のため元(げん)に送られた貿易船である天龍寺船が持ち帰った文化財などが数多く残されています。これらの文化財の中でも、法堂の天井に描かれている雲龍図は八方睨み龍と呼ばれており、どの方向から見ても龍と目が合うと言われています。直径9mの円の中に描かれているこの龍の迫力を一度ご覧になってみてはいかがでしょう。
これからの時期、嵐山は保津川下りなどこの季節だけの楽しみが出てきたり、熱い季節に渓谷を走るトロッコもまた気持ちの良いものですので、秋の紅葉を迎える前に夏の嵐山も満喫してみられてはいかがでしょうか。



天龍寺
住所:〒616-8385 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68番地
開門時間:8:30〜17:30(10月21日〜3月20日は17:00まで) 無休
料金:庭園参拝料500円(諸堂参拝は100円の追加)
問合せ:075-881-1235
アクセス:JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅 徒歩10分



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