陶板名画の庭

kanohco2007-06-11

先日ご紹介しました京都府立植物園に隣接して、京都府立陶板名画の庭と呼ばれる野外美術館があります。少し前に、ここでウエディング用の写真を撮ることができるというニュースが新聞に載っていましたので、ご存知の方もおられるかもしれませんね。この美術館は、1990年に大阪で開かれた国際花と緑の博覧会で、安藤忠雄が設計した「名画の庭」というパビリオンで展示されていた陶板を移設したもので、屋外で名画を鑑賞できる世界初の展示施設になっています。
では、なぜこのように屋外で展示できるのかと言うと、先ほども少し触れたように、展示されている絵画が、陶板で再現されているからです。この陶板というのは、原画を撮影したフィルムを陶製の板に焼き付けたもので、その性質上、変色や腐食がありません。そのため、屋外でも変わらずに長く楽しむことができるのです。この性質を最大限に利用して、京都府立陶板名画の庭では、水の中に展示していたり、上から水を流したりと、趣向を凝らした展示方法が取られています。
では、実際にどのような名画が展示されているのかと言いますと、モネの「睡蓮・朝」、鳥羽僧正の「鳥獣人物戯画」、ミケランジェロの「最後の審判」、レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」、張澤端の「清明上河図」、スーラの「ラ・グランド・ジャット島の 日曜日の午後」、ルノアールの「テラスにて」、ゴッホの「糸杉と星の道」という8つの作品になります。これらはほとんど本物と同じ大きさで再現されており、雑誌などでは見ることのできないような細部まで見ることができます。中でも特に、「最後の審判」は1430cm×1309cmというスケールのものが展示されており、その大きさにも圧倒されますが、これを1人で描いたというミケランジェロにも驚かされます。
安藤忠雄の設計であるこの美術館は、立体回遊式庭園とも言える独特の構えをもっており、建築の好きな方は、これだけでも楽しめるのではないでしょうか。そうでない方も、北山に来られた際に、少しだけ、静かに芸術に触れられてみられてはいかがでしょうか。



京都府立陶板名画の庭
住所:〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町
開園時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
料金:大人100円、小中学生50円
問合せ:075-724-2188
アクセス:地下鉄 北山駅 3番出口すぐ



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☆京都府立陶板名画の庭☆