壬生寺・壬生狂言

京野菜には、加茂ナスや九条ねぎ聖護院大根万願寺とうがらし、鹿ケ谷かぼちゃ、堀川ごぼう、壬生菜などなど、数多くあるのですが、この中で食べてみたことのあるものはどのくらいあるでしょうか。スーパーなどで目にすることもありますので、全部食べてみたことがあるという人もおられるかもしれませんね。これら京野菜の多くには、その野菜の採れる地域名を付けたものが多いのですが、本日は、壬生菜の採れる壬生のあたりを紹介したいと思います。
壬生と聞くと、新撰組を連想される方が多くおられるかもしれませんね。壬生は、新撰組が壬生屯所を構えていた地で、新撰組の発祥の地になります。新撰組が活躍したのは1863年3月に結成されてからわずか5年間ほどなのですが、今でも屯所に使われていた八木邸や旧前川邸が残されています。そして、この地に屯所を構えていた新撰組が鍛錬場として使っていたのが壬生寺です。
壬生寺は、平安時代三井寺の僧が地蔵菩薩を安置してお堂を建てたのが始まりで、延命・厄除けにご利益があると言われています。節分の時などは特に多くの人で賑わうのですが、この節分と春、秋の年に3回、壬生寺では重要無形民俗文化財にも指定されている壬生狂言が行われます。壬生狂言は、正しくを壬生大念仏狂言という鎌倉時代から続く伝統芸能で、他の狂言とは違い、鉦・太鼓・笛の囃子に合わせて無言のまま狂言が演じられます。円覚上人が仏の教えをわかりやすく説くためにパントマイム形式にしたのが始まりと言われており、登場する人は全て白布で頭と顔を包み、仮面を付けて登場するのだそうです。春の壬生狂言は、4月21日〜29日まで行われ、1日5番ずつ、全30番上演されます。境内の狂言堂で行われますので、一度足を運んでみられてはいかがでしょう。
また、境内の壬生塚には、近藤勇の胸像や新選組隊士の供養塔、芹沢鴨ら隊士の墓もあり、新撰組絵馬や新撰組シールもあるそうなので、新撰組ファンの方も是非一度訪れてみられてはいかがでしょうか。


壬生寺
住所:〒604-8821 京都市中京区坊城通仏光寺上ル
開門時間:8:30〜16:30 無休
料金:壬生塚参拝料100円、歴史資料室(地下)200円
問合せ:075-841-3381
アクセス:市バス 壬生寺道停 徒歩3分/阪急電鉄 大宮駅 徒歩10分
壬生狂言「春の大念佛会」
日時:4月21日〜29日 13:00〜17:30頃 ※29日のみ夜部あり(18:00〜22:00)
料金:大人800円、中学・高校生600円、小学生400円



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