東福寺

京都の禅宗のお寺の寺格・官寺制度に、京都五山と呼ばれるものがあるのですが、京都にある数多くのお寺の内、どのお寺が京都五山に含まれているかご存知でしょうか。京都五山には南禅寺天龍寺相国寺建仁寺東福寺万寿寺があり、別格の南禅寺以下、天龍寺から万寿寺までが第一位から第五位と並びます。本日は、この中の一つで、紅葉の名所としても知られている東福寺をご案内いたします。
東福寺は、九条道家が創建したお寺で、東大寺興福寺から一字ずつ取って東福寺と名づけたのだそうです。規模は東大寺につぎ、教行は興福寺にならうという意味で東大寺興福寺から字を取ったのだそうですが、その名に恥じず、19年の歳月をかけて建立された東福寺は、境内に25の塔頭が建ち並ぶ京都最大級の伽藍になっています。また、国宝にも指定されている三門は、現存しているものの中で最古の三門だそうで、その大きさは正面幅が約25.5m、側面の幅が約10.2m、棟の高さが約22.0mにもなるそうです。
東福寺は月輪山を背に、約5万坪にも及ぶ広大な境内を持っています。この境内には、方丈を中心に四方が庭園になっています。この4つの庭園は昭和の作庭師である重森三玲が造ったもので、それぞれに異なった趣を持っています。南庭は禅式枯山水、西庭は井田市松、北庭は小市松、東庭は北斗七星となっており、これらの庭を総称して八相の庭と呼ぶそうです。このように四方が庭園になっている造りをしているのは東福寺だけということなので、一度ご覧になられてはいかがでしょう。
さて、東福寺が紅葉のスポットであることは冒頭でも触れているのですが、この東福寺の紅葉の中で最も人気のあるのが、境内の真ん中を流れる洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる渓谷にかかる3つの橋からの景色で、東から偃月橋(えんげつきょう)・通天橋(つうてんきょう)・臥雲橋(がうんきょう)と呼ばれる3つの橋は、時代劇やドラマの撮影などにもよく使われています。紅葉の時期だけでなく、これからの新緑の季節も素晴しい景色ですし、4月21日〜5月6日までは特別名宝展も行われていますので、一度おとずれられてみてはいかがでしょう。


東福寺
住所:〒605-0981 京都市東山区本町15-778
開門時間:9:00〜15:30(11月のみ8:30〜16:00)
休み:方丈庭園のみ12月29日〜1月3日と法要があるときは休み
料金:通天橋/大人400円、方丈庭園/大人400円
問合せ:075-561-0087
アクセス:JR奈良線 東福寺駅 徒歩10分
●新緑遊行(あそび)と特別名宝展
日時:4月21日〜5月6日



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☆東福寺☆