平岡八幡宮

京都には、昔、山城国と呼ばれていた地域があるのですが、その山城国最古の八幡宮と言われている平岡八幡宮が、市内から高雄・北山へ至る道である周山街道の途中にあります。周山街道とは、国道162号のことで、御室の仁和寺から京北町の周山まで続いています。この道は、昔から畑の姥と呼ばれた梅ケ畑の女性が、頭に商品を載せて市内へと運んだ道で、途中にある三尾と呼ばれる高雄、槇尾、栂尾は紅葉のスポットとしても有名です。また、沿道には平岡八幡宮の他にも、常照皇寺という桜で有名なお寺があるなど、歴史遺産も多く見られます。
さて、平岡八幡宮の話に戻らせていただきます。平岡八幡宮は、空海平安時代初期に創建した八幡宮で、一時は廃絶したこともあったそうです。また、火災などによって社殿を失ったこともあるそうなのですが、足利義満によって再建されたそうです。その後、江戸時代末期に、仁孝天皇によって修復された建物が、今に残されているのだそうです。この社殿の神殿の天井は「花の天井」と呼ばれており、毎年、春と秋になると公開されています。花の天井は、綾戸鐘次郎藤原之信によって描かれた44枚の花絵で、11枚×4列の枠の中に、ざくろ、芥子、椿、蓮などの花が描かれています。今年の春の公開は3月16日から5月6日まで行われます。神職が説明をしながら案内してくれたり、大福茶の接待もあるそうなので、一度足を伸ばしてみられてはいかがでしょう。
また、椿の寺としても有名な平岡八幡宮では、境内のいたる所に、様々な種類の椿が見られます。その数は200種類にも及ぶそうで、中には樹齢200年を超える紅椿や白玉椿伝説で知られている樹齢150年の白玉椿などの白椿などがあります。秋の終わりごろから、夏の初め頃まで、その季節ごとの椿が見られますし、今は椿を愛でる会ということで、社務所や椿の小路が公開されていますので、一度訪れてみられてはいかがでしょうか。



平岡八幡宮
住所:〒616-8271 京都市右京区梅ヶ畑宮ノ口町23
拝観時間:境内自由
問合せ:075-871-2084
アクセス:市バス/JRバス 平岡八幡停 徒歩3分
駐車場:20台分/無料
●花の天井 春の特別拝観
日時:3月16日〜5月6日 10:00〜16:00
料金:500円
●椿を愛でる会
日時:3月18日〜4月15日 10:00〜16:00



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