大護摩供・法住寺

東山にある三十三間堂は、お正月に行われる通し矢が有名なので、何かの折に耳にしたことがあるかと思いますが、その三十三間堂のすぐ側に法住寺というお寺があります。この法住寺は、藤原為光が花山天王の后でもあった自分の娘(祇子)の菩提を弔う為に建てたお寺で、一度は焼失してしまうのですが、後白河上皇がこの場所に法住寺殿を建設したのだそうです。後白河上皇は5代の天皇の時代に渡って、御所法住寺殿を中心に院政を行っており、政治や文化の中心となっていたそうです。また、三十三間堂(正式名称:蓮華王院)も本来は法住寺の御堂の一つだったのだそうで、源義仲の襲撃で法住寺殿が火に巻かれた時も、三十三間堂だけは火災を免れたため、当時の豪華な造りを残しているのだそうです。
この法住寺阿弥陀堂には、後白河法皇像や親鸞聖人自作の阿弥陀如来像、親鸞像などがあるのですが、本堂に設置されている身代わり不動尊を参拝される方も多いそうです。この身代わり不動尊は、方除けや厄除けのお不動さんだそうで、忠臣蔵で有名な赤穂浪士大石良雄も仇討ち成就の祈願に参拝したのだそうです。色々な災厄の身代わりになってくれるそうなので、何か行われる際にはお参りされてみるといいかもしれませんね。また、赤穂浪士が仇討ち成就の祈願に参拝したことから、四十七士の像もあるそうです。
さて、この法住寺で、11月15日に大護摩供が行われます。この大護摩供では、鬼法楽と言われる少し変わった儀式を見ることができます。この儀式では、不動堂前に作られた護摩壇のまわりを、天狗を先頭に赤・青・黒の鬼が松明と剣、まさかり、槌を振るって気炎をはきながら拍子を合わせて踊り歩くのだそうです。この鬼法楽や山伏問答が行われた後、奉納された数万本にもなる護摩木が炊きあげられるのだそうです。当日は、先着700名までですが、笹酒やうどんの接待などもあるそうです。機会がありましたら、一度参加されてみてはいかがでしょう。


法住寺
住所:京都市東山区三十三間堂廻町
休み:無休 境内拝観自由
問合せ:075-561-4137
アクセス:京阪「七条」下車 / 市バス「博物館三十三間堂前」「東山七条」下車
駐車場:あり(無料30台)
法住寺護摩
日時:11月15日(雨天決行)
13:00〜舞楽奉納/13:30〜稚児行列・鬼法楽/14:00〜16:00採灯大護摩供奉修
料金:見学自由  護摩木1本200円 祈祷3000円〜
※笹酒・うどん接待は先着700名


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