観月の夕べ・大覚寺

朝晩の冷え込みが厳しくなり、そろそろ秋も深まってきましたね。秋と言えば、紅葉が大きなイベントですが、もう一つ忘れてはならないイベントがお月見ではないでしょうか。そのお月見の日本三大名月鑑賞地として知られているのが、京都の嵯峨にある大沢池です。仲秋の名月の頃に大覚寺で行われる観月の夕べでは、この大沢池に龍頭船と鷁首船の屋形船を浮かべ、月を眺めながら優雅にお茶を頂くのだそうです。また、池の側にもお茶席が設けられ、大覚寺宝塔前の広場には、お菓子屋、竹細工店、お花屋、料理屋など、いろいろな店が模擬店を出しており、秋の夜長を楽しめるそうです。また、松尾芭蕉のように池の周りを散策してみるのも風流かもしれませんね。
さて、このような観月の夕べが催される大覚寺は、真言宗大覚寺派大本山で、旧嵯峨御所大覚寺門跡というのが本当の呼び名だそうです。嵯峨天皇が建立した嵯峨離宮を正子内親王が寺院としたことに始まるそうで、嵯峨天皇離宮として建てた当時の、寝殿造りの建物がそのまま残っています。この大覚寺建立時に作られた庭園の、人工池の一つが大沢池だそうです(因みに、日本最古の人工池は同じ庭園の中に作られた林泉だそうです)。また、正寝殿桃山時代のもので、内部に嵯峨蒔絵が残されていたり、宸殿には狩野山楽が描いたとされる豪華な襖絵や紅梅・牡丹の図などもあります。近畿三十六不動尊霊場の第十三番札所にもなっているので、一度訪れられてみてはいかがでしょうか。
嵯峨は、昔から平安の貴族たちに親しまれてきた地域です。別荘地であったように、今でもゆったりとした時間が流れていますので、日ごろの疲れを癒しに訪れられてみてはいかがでしょうか。また、時代劇のロケ地としても有名なので、運が良ければ撮影現場に立ち会えるかもしれませんね。


大覚寺
住所:〒616-8411 京都市右京区嵯峨大沢町4
開門時間:9:00〜16:30 無休
料金:大人500円、小中高生300円
問合せ:075-871-0071
アクセス:大覚寺停下車すぐ
●観月の夕べ
日時:10月5日〜7日 17:00〜21:00
場所:京都市 大覚寺境内及び大沢池周辺
料金:大沢池畔夜間特別参拝料大人500円・小中高生300円、茶席券/舟席券1200円、観月席(立礼席)/本席券 各600円
問合せ:大覚寺 075-871-0071


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☆大覚寺☆