御香宮神幸祭・御香宮神社

大河ドラマを見ておられる方はご存知のように、京都の伏見区豊臣秀吉が築いた伏見城の城下町で、寺田屋事件や、鳥羽伏見の戦いなど、歴史上の有名な出来事の中にもしばしば登場しています。この伏見は、昔からお酒造りの盛んな地域で、今でも酒蔵が多く残されており、町家と酒蔵の並ぶ昔ながらの街並みを形成しています。また、月桂冠大倉記念館では、珍しい酒造りの資料が見られるのだそうです。このようなお酒造りが盛んになった理由に、上質の地下水に恵まれているということが挙げられます。伏見は「伏水」と言われていた時代があるほど地下水に恵まれています。今日は、この地下水に所縁のある神社をご紹介します。
御香宮神社(ごこうのみや)と呼ばれるこの神社は、安産・厄除・病気平癒にご利益があり、特に安産の神様として親しまれています。また、境内には、神社の名前の由来にもなっている「石井の御香水」と呼ばれる地下水が湧き出しています。この湧き水は、とてもよい匂いがしていたと言われており、その為にこの名前が付けられたのだそうです。石井の御香水は、明治以降一度涸れているのですが、昭和57年に復元され、伏見の七名水にも数えられているのですが、環境庁の名水百選にも選ばれています。神社を訪れられた際には一度飲んで見られてはいかがでしょうか。
さて、この御香宮神社では、9/30〜10/8にかけて神幸祭が行われています。この神幸祭は伏見九郷の総鎮守の祭礼となる洛南随一の大祭で、伏見祭りとも呼ばれています。また、風流傘拍子物も行われる為、風流花傘祭とも呼ばれており、例年多くの人で賑います。祭りの期間中は、連日、露天が立ち並び、花傘総参宮、武者行列、神輿宮入などのイベントや、能楽堂では神能の奉納等がありますので、一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
御香宮神社は、先述した御香水の他にも、重要文化財に指定されている本殿や表門、京都の指定文化財になっている拝殿、遠州ゆかりの石庭など見所がたくさんありますので、近くに訪れられた際には一度立ち寄られてみてはいかがでしょうか。


御香宮神社>
住所:〒612-8039 京都市伏見区御香宮門前町174
休み:無し(石庭不定) 境内自由(石庭:9:00〜16:00、大人200円)
問合せ:075-611-0559
アクセス:JR奈良線桃山駅」下車 /近鉄京都線桃山御陵前駅」下車 / 京阪電車伏見桃山駅」下車 いづれの駅からも徒歩5分ほど
駐車場:あり(1日900円)100台
御香宮神幸祭
日時:9/30〜10/8
月桂冠大倉記念館>
住所:〒612-8660 京都市伏見区南浜町247番地
開館時間:9:30〜16:30 毎週月曜日休館
料金:大人300円、中高生100円 ※おみやげ付き
問合せ:075-623-2056
アクセス:京阪電鉄 中書島駅 徒歩5分/近鉄京都線 桃山御陵前駅 徒歩10分/JR奈良線桃山駅 徒歩18分


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☆御香宮神社☆
☆月桂冠大倉記念館☆