ずいき祭・北野天満宮

北野天満宮といえばご存知の方も多いのではないでしょうか。地元では「天神さん」と親しまれているこの神社は、菅原道真を祀っている神社で、学問の神様として多くの学生などが訪れます。境内や梅苑には約2000本の梅が植えられており、50種類にも及ぶ梅がそれぞれに花を咲かせます。例年、2月頃に梅苑の公開が行われますので、またその頃にもご紹介させて頂きます。
この北野天満宮では、毎月25日に市が開かれており、骨董品や衣料品、乾物屋などの露天が軒を連ねます。丁度、本日も市が立っていますので、近くに寄られた際には覗いてみられてはいかがでしょう。この市のなかでも、12月25日に開かれる終い天神と、1月25日に開かれる初天神は特に賑わいを見せますので、是非足を運んでみてください。
さて、この北野天満宮で、10月1〜5日にかけて、ずいき祭が行われます。このずいき祭は、豊作を感謝する秋の祭で、1000年以上前の平安時代に始まったとされています。祭の期間中、様々な神事が行われるのですが、1日の神幸祭と4日の還幸祭では、鳳輦(ほうれん)や鉾が北野天満宮から西ノ京の御旅所までにわたる氏子地区を巡ります。この行列では、稚児など王朝装束を身に纏った氏子や牛車などの行列が優雅に練り歩きます。また、還幸祭で登場するお御輿ですが、この御輿がずいき祭と呼ばれる所以となっています。還幸祭で登場する御輿は、ずいき(芋茎)で屋根が葺かれ、赤ナスや南瓜、かしら芋、赤唐辛子、湯葉に麩というように、あらゆる五穀で飾り付けられています。また、この御輿の飾り付けは、昔話や故事の名場面を描いているそうで、毎年違った御輿を見れると人気なのだそうです。1日〜4日の午前中までは西ノ京の御旅所で展覧されているそうなので、一度ご覧になってみてはいかがでしょう。また、1日の着御祭や5日の后宴祭では「八乙女田舞」の奉納も行われますので、足を運んで見られてはいかがでしょう。
尚、余談ではありますが、10月6日には名月祭も行われます。月見団子と共に、ずいきや里芋を供えることから芋名月とも呼ばれるこの祭も秋を代表する祭ですので、覗いてみられてはいかがでしょうか。


北野天満宮
住所:〒602-8386京都府京都市上京区馬喰町
休み:無し 境内自由 夏期5:00〜18:00、冬期5:30〜17:30
問合せ:社務所 075-461-0005
アクセス:市バス 北野天満宮前停/京福電鉄 北野白梅町駅
●ずいき(瑞饋)祭
日時:2006年10月1日〜5日
1日(神幸祭)・2日(献茶祭)・3日(甲の御供養饌)・4日(還幸祭)・5日(後宴祭)など
●名月祭(芋名月
日時:2006年10月6日


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☆北野天満宮☆