櫛祭・安井金比羅宮

京都東山の清水寺や丸山公園の近く、祇園界隈に安井金比羅宮と呼ばれる神社があります。この神社は、縁切り・縁結びの神様として有名で、境内にある縁切り縁結び碑(いし)には、その下にある石の部分が見えなくなるほど、お願い事の書かれた形代が貼られているそうです。この石は、高さ1.5メートル、幅3メートル程の巨大な石で、石の下の方に円形の穴が開いています。この石にお願い事をする時は、まず、形代に願い事を書いて、碑の表側から穴を潜って悪い縁を切り、裏側から表側へ戻ってきて良い縁を結ぶのだそうです。そのようにして、良い縁を結んだ後に形代を石に貼ってお願いするそうです。この安井金比羅宮の縁切りでは、人の縁はもちろんのことですが、病気、酒、煙草、賭事など、どんな悪い縁でも切れるそうです。知らずしらずのうちにできている悪い縁もあるかもしれませんので、一度参られてみてはいかがでしょうか。また、今現在の良い縁が切れてしまうのではないかとの心配があるかもしれませんが、この神社では悪い縁だけを切ってくれるそうなので、安心して参られてはいかがでしょう。
さて、この安井金比羅宮では、9月25日に櫛祭が行われます。この櫛祭は、痛んだり、古くなってしまい、処分する櫛に感謝を込めて供養するお祭りで、昭和36年9月4日に始められました(くしの日で、9月4日だったそうです)。この翌年には境内に櫛塚が建立され、この塚の前で櫛供養の式典が行われるようになりました。櫛祭では、供養式典の他に、舞踊「黒髪」の奉納や、時代風俗行列が行われます。この時代風俗行列は、時代風俗の着付と結髪の伝承を兼ねて行われるもので、古墳時代から始まり、奈良時代平安時代〜現代と、それぞれの時代の髪型や衣装を再現した女性たちが祇園界隈を練り歩きます。普段から祇園の舞妓さんや芸者さんの髪結いをされている方も多く参加されており、本格的な日本髪を見ることができます。また、この日はかつらを使用せず、すべて地毛で結い上げるのだそうです。当日はお茶席も設けられるそうなので、近くに来られた際には足を運ばれてみてはいかがでしょうか。


安井金比羅宮
住所:京都市東山区東大路通松原下ル下弁天町70
休み:絵馬館のみ月曜(祝日の場合は翌日)、年末 絵馬館のみ10:00〜16:00 他境内自由
問合せ:Tel 075-551-0127 Fax075-532-2036
アクセス:市バス「東山安井」下車
駐車場:有(無料/自家用車6台分)
●櫛祭
日時:9月25日
供養式典(13:00〜)/時代風俗行列(14:00境内出発)四条通川端通〜新橋通〜花見小路通
時代櫛の展示・ お茶席(500円/11:00〜14:00)など
主催:京都美容文化クラブ
問合せ:櫛祭実行委員会 075-551-0127


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☆安井金比羅宮☆