晴明神社・神幸祭

少し前の陰陽師安倍晴明ブームで、晴明神社の存在を知っている方は多いのではないでしょうか。この晴明神社は、京都御所から西へ20分ほどの所にあり、安倍晴明がかつて生活をしていた屋敷跡に建てられております。安倍晴明はこの時代の方にしては大変長寿だったようで、一条天皇の時代に85歳で亡くなるまで6代の天皇(朱雀、村上、冷泉、円融、花山、一条)に仕えたそうです。今では陰陽師として有名ですが、当初は天文陰陽博士という肩書きだったそうで、天文暦学を深く極めていたそうです。その後、村山天皇の時代に唐へ渡って伯道仙人の神伝を学び、それを元に日本独自の陰陽道を確立したそうです。この時に、色々な年中行事や暦術、占法が確立されたと言われています。
安倍晴明と言うと、式神をたくさん操っていたというイメージが思い浮かぶかと思うのですが、この式神を隠していたとされる橋が晴明神社の近くにあります。この一条戻り橋という名前の橋は、堀川の上に掛けられた橋で、昔からほとんど場所は移動していないそうです。この橋には、昔からたくさんの逸話が伝えられていて、死者が蘇る(戻ってくる)という話は有名なのではないでしょうか。また、冥界・異界への入口になっているとする説も多く、百鬼夜行の通り道になっているとの噂もあるそうです。(それ以外にも言い伝えは多くあります。嫁入り直前の娘が通ると嫁ぎ先から戻ってくる、戦時中は戻ってこれるようにこの橋を渡って出発していたetc…)昔の欄干は晴明神社で保存されているそうなので渡ることはできませんが、今も晴明神社のすぐ近くにありますので、神社に訪れられた際には通りかかってみてもいいかもしれませんね。
さて、この晴明神社で9月の22日と23日に渡って神幸祭が行われます。22日の宵宮祭では、迎え提灯の練りや湯立神楽などが奉納され、23日の神幸祭では、少年鼓笛隊などを先頭に鉾や飾馬、稚児、神輿などが堀川通を中心に、西は智恵光院通、北は寺ノ内通、南は下長者通までの範囲に及ぶ氏子町内を巡行するそうです。めったに見られない独特の行列ですので、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょう。


晴明神社
住所:〒602-8222 京都市上京区掘川通一条上ル晴明町806
休み:無し 9:00〜18:00 拝観自由
問合せ:075-441-6460(社務所
アクセス:市バス 一條戻り橋停 徒歩2分/堀川今出川停 徒歩2分/地下鉄 今出川駅 徒歩10分
駐車場:有り(有料・20分100円)
神幸祭
日時:9月22・23日 (22日は宵宮祭)
23日 13時〜17時 神幸祭神輿の巡行 
●一条戻り橋 
アクセス:市バス 一条戻り橋停徒歩1分


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☆晴明神社☆