萩まつり・梨木神社

京都御所の東側に梨木神社(なしのき)と呼ばれる神社があります。ちょうど御所の清和院御門を出たところに、ひっそりと佇んでいます。この神社は、京都の中では非常に新しい神社で、明治18年に三条実万・実美父子を祀るために創建されたそうです。この梨木神社の別名は萩の宮と言うそうで、京都でも1・2を争う萩の名所として知られています。梨木神社の境内には約500株の萩が植えられているそうで、ナンテンハギや、ネコハギ、ミヤギノハギなど7種類の萩が楽しめるそうです。これらの萩には訪れられた方が詠まれた短歌や俳句の書かれた短冊がたくさん吊り下げられているそうなので、一句詠まれてみるのもいいかもしれませんね。また、ノーベル物理学賞を受賞された湯川秀樹氏が梨木神社の萩の会の会長をされていたそうで、参道から少し離れたところに湯川氏の歌碑が立っているのだそうです。
梨木神社は、秋になると萩の季節を迎えます。この時ばかりは南北に細長い境内いっぱいに赤や白の小さな萩の花が咲き、小さな境内が賑わうのだそうです。この萩の見頃に合わせて、梨木神社では萩祭りが開かれます。この祭りでは狂言や舞踊が行われたり、句会やお茶席も設けられるのだそうです。また、黄白の菊の花を青竹に入れて神前に供える献華式が行われたり、屋台が立ち並んだりと、様々なイベントが行われますので、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
また、境内には、京都三名水の一つとして知られている「染井の水」や、なでながら願い事をすると叶うと言われている「愛の木」があるそうです。この染井の水は京都三名水の中で、唯一現存しているものだそうで、たくさんの方が水を汲みに訪れられるそうです。ちなみに、京都三名水の残りの2つは醒ヶ井(さめがい)、県井(あがたのい)だそうです。もし、梨木神社を訪れられた際には、味見をされてみてはいかがでしょうか。


梨木神社(なしのきじんじゃ )
住所:〒602-0844 京都府京都市上京区寺町通広小路上ル染殿町
休み:無し 6:00〜17:00頃(御守り・御朱印等は9:00〜) 境内散策自由
問合せ:075-211-0885
アクセス:市バス府立医大病院前停すぐ
●萩まつり
日時:9月16〜18日


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