三宅八幡宮

叡山電鉄の駅に、「八幡前」「三宅八幡」という駅があります。これらの駅で降りると、すぐ近くに三宅八幡宮と呼ばれる神社があります。この神社は子供の守り神として親しまれており、夜なき・かん虫・学業成就にご利益があるのだそうです。地元では八幡さんと言う名前で親しまれていますが、子供の夜なきやかん虫を治すと言われていることから、虫八幡とも呼ばれているのだそうです。
この三宅八幡宮の拝殿や本殿は、応仁の乱の際に一度全焼しているのですが、明治2年に拝殿が、明治20年には本殿が再建されたのだそうです。この拝殿や絵馬堂には、嘉永以後明治に奉納されたという絵馬が153枚ほどあるそうで、そのうちの133枚については、京都市有形民俗文化財の指定を受けているのだそうです。これらの絵馬の中には鳩の絵の描かれているものが多く見られるのですが、絵馬だけでなく狛犬の変わりに鳩の像があったり、拝殿の幕に鳩が描かれていたり、鬼瓦や鈴が鳩の形であったり、さらには手水鉢まで鳩であったりと、あらゆる所に鳩を見ることが出来ます。これらの事からわかるように、三宅八幡宮では神の使いとして鳩が大切にされており、境内でも多くの鳩が歩き回っています。もともと田んぼや畑の虫を食べる(退治する)ことから、子供の疳の虫を退治するというように考えられたようで、そのために神の使いとして大切にされているそうです。また、境内にはお茶屋さんがあり、鳩餅というお菓子を食べることができます。この鳩餅は「しんこ」と呼ばれるういろうに似た食感のお菓子(もちろん鳩の形をしています)で、白とにっきと抹茶の三種類があるそうなので機会があれば一度お試しください。
さて、この三宅八幡宮で、9月の15日に放生祭が行われます。この放生祭では前日の14日の夜から参道に露店が立ち並び、地元の学生などで大変な賑わいを見せます。この祭りは、五穀豊穣を感謝する秋の大祭だそうで、15日には祭典や子供相撲が行われます。叡山電鉄の沿線ですので、鞍馬や貴船へお出かけになったついでにでも訪れてみてはいかがでしょうか。


三宅八幡宮
場所:〒606-0035 京都市左京区上高野三宅町22
休み:境内自由 御朱印9時〜16時
問合せ:TEL.075-406-2061
アクセス:叡山電鉄 鞍馬線八幡前駅、徒歩2分/本線三宅八幡駅、徒歩6分。京都バス 八幡前停下車、徒歩1分/三宅八幡停、徒歩5分。地下鉄国際会館駅、徒歩15分。
駐車場:有り(無料)
●放生祭
日時:9月14日〜15日(14日は宵宮)
9月15日8:30〜祭典、午後〜子供相撲



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