御田刈祭・大原野神社

京都の洛西には大原野という地域があります。この地域は、竹取物語で語られている地とも言われており、美しい竹林や、のどかな田園風景が広がっています。この大原野長岡京に都が遷された時に、桓武天皇が風景の美しさに引かれ、しばしば鷹狩りに訪れたのだそうです。このような大原野に、大原野神社という神社があります。この神社は、長岡京遷都に伴って京都に移り住んだ藤原氏が、氏神である春日大社の分霊を移して祀ったことが始まりだと言われているそうです。そのため、春日大社と同じ春日造りの本殿であったり、猿沢池を模したとされる鯉沢池があったりと、春日大社のミニチュアのような雰囲気があるそうです。また、奈良に訪れるとそこ彼処で鹿が見られるように、春日大社の使いは鹿です。同じように大原野神社の使いも鹿だそうで、狛犬の変わりに鹿の銅像が社殿の前に置かれているそうです。現在は鹿を飼っていないようですが、少し前までは大原野神社でも鹿を飼っていたのだそうです。
この大原野神社は広い境内と、背後に茂る森、またその背景に見える山麓が四季を通して楽しめ、特に、紅葉の季節が綺麗なのだそうです。そのため、平安時代の多くの歌人によって歌われているのだそうで、境内には万葉集を編集した大伴家持が愛飲したと言われている「瀬和井(せがい)の井戸」という井戸もあるそうです。また、大原野神社では、絶滅危惧種に指定されている秋の七草の一つであるフジバカマ(キク科)が、境内の一角で育てられており、9月いっぱいが見ごろだそうです。このフジバカマは、予約さえしておけば近くで見ることができるそうです。
さて、この大原野神社で9月10日に御田刈祭が行われるそうです。この御田刈祭は五穀豊穣を感謝する祭りだそうです。この祭りでは神相撲という相撲が行われますが、この相撲では2番勝負をして1勝1敗の引き分けにするのだそうです。ここで引き分けにするのは、皆が争わずに助け合いますという神への誓いを含んでいるのだそうです。また、神相撲の後は、地元の小学生による「豆力士の土俵入り」や、1歳前後の男の子よって行われる「赤ちゃん土俵入り」、中学生や青年有志などによる奉納相撲が行われます。その後も夜には竹太筒やロック、邦楽などさまざまなジャンルの演奏が行われるナイトコンサートなどが行われるそうです。
大原野神社は現在では良縁を授けると評判の神社だそうですので、是非一度訪れられてみてはいかがでしょうか。


大原野神社
住所:京都府京都市西京区大原野南春日町1152
休み:無し(社務所9時〜16時) 参拝無料
問合せ:075-331-0014
アクセス:阪急京都線東向日駅より阪急バス南春日町行「南春日町」徒歩10分
駐車場:有り(普通車\400-、マイクロバス\1,000-、大型バス\2,000-)
●御田刈神事
日時:9月10日 10:00〜
●奉納相撲(神事終了後)


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☆大原野神社☆