烏相撲・上賀茂神社

先日、京都最古の神社と言われている松尾大社を紹介させていただきましたが、その松尾大社下鴨神社と並ぶ歴史を持っているのが本日紹介させて頂く上賀茂神社です。上賀茂神社は、京都三大祭の一つである葵祭りが行われる神社として有名ですので、ご存知の方は多いかと思いますが、今日は、この上賀茂神社と、上賀茂神社のちょっとユニークな行事を紹介したいと思います。
上賀茂神社は、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)というのが正式な名前なのだそうで、世界文化遺産にも登録されています。また、境内に並ぶ社殿のほとんどは重要文化財であり、本殿と権殿の建物は国宝なのだそうです。そうは言っても、重々しく厳かな空気だけが流れているわけでもなく、境内を流れる楢の小川では地域の子供達が水遊びをしていたり、一の鳥居と二の鳥居の間に広がる芝生でのんびりと語り合っている人がいたりと、地域の憩いの場として親しまれています。また、上賀茂神社は、もともとこの地域を支配していた賀茂氏氏神を祀ったのが起こりだそうで、賀茂別雷大神という雷神が祀られていることから、厄除けの神様としても信仰を集めているのだそうです。
この上賀茂神社で、9月9日に重陽神事(ちょうようしんじ)と烏相撲(からすすもう)という神事が行われます。この烏相撲というのは、八咫烏(やたがらす)伝説と、農作物に不作をもたらす悪霊を退治するために行われていた相撲、宮中行事の相撲などが結びついて行われるようになったそうです。この烏相撲では、氏子の子供達が相撲を取るのですが、子供達が土俵に上る前に境内にある細殿前庭(ほそどのぜんてい)で刀祢(とね)と呼ばれる弓矢を持った人が烏の鳴き声を真似しながらぴょんぴょんと横飛びをするのだそうです。また、この烏相撲は京都市登録無形民族文化財にも指定されているそうです。この行事の行われる9月9日は、9という陽(陰陽の陽)の重なる日であり、古来より災厄払いの日として菊酒を飲んだり、菊の花についた露で肌を拭ったりなどして無病息災を祈っていたそうです。当日は菊酒が無料で配られるそうなので、足を運ばれてみては如何でしょうか。
また、余談ではありますが、上賀茂神社の近くで売っている焼餅は有名ですので、一度試してみられてはいかがでしょうか。


上賀茂神社
住所:〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339
開門時間:境内一円24時間参拝自由、楼門内8:30〜16:00
料金:本殿特別拝観500円、同伴者の家族が中学生以下の場合無料
問い合わせ先:上賀茂神社 075-781-0011
アクセス:上賀茂神社前停下車すぐ、上賀茂御薗橋下車徒歩5分
駐車場:有(30分以内無料)
重陽神事と烏相撲
日時:9月9日
料金:無料


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☆上賀茂神社☆