愛宕神社・千日参り

京都市の北部、山城と丹波との境界に愛宕山(あたごやま)と呼ばれる山があります。この山は標高924mで、京都市内にある山の中では最も高いと言われています。この山の山頂に愛宕神社(あたごじんじゃ)があり、「あたごさん」と呼ばれて親しまれています。この愛宕神社は防火鎮火の神様であり、愛宕神社の『火廼要慎(ひのようじん)』のお札は京都のほとんどの家庭の台所に貼られていると言っても過言ではないでしょう。
この愛宕神社は約1300年の歴史をもち(正式な史記は無いそうです)、全国に800程もあるといわれる愛宕神社の総本山だそうです。この愛宕神社への参拝ルートは、清滝からの表参道のほか、樒原からの丹波口参道、月輪寺道・水尾道・高雄道と言うように複数あります。その中で最も一般的なのが表参道で、道幅も広めで登りやすいそうです。2〜3時間で登れるとは言っても、やはりそれなりの標高があるため、参拝には相応の体力が必要とされます。しかしながら、愛宕山に登られると、小さな子供を連れた親子連れが多く見られます。これは、「三歳までに愛宕神社に参拝すれば、一生火難に遭わない」という風習のようなものがあるためで、京都で育った人の多くが一度は登られているのではないでしょうか。険しい山道を登ることにはなりますが、上からの景色は遠く京都市街や比叡山、比良山系まで望むことができますので、一度登られてみてはいかがでしょうか。(ただし、山頂は市街地に比べて10度ほど気温が低いそうなので、防寒具は用意しておく方がいいかもしれませんね)
この愛宕神社で、7月31日から8月1日にかけて千日参りが行われます。この千日参りは、正式には千日通夜祭(せんにちつうやさい)と言うそうで、もともとは旧暦6月24日に行われていた古代の鎮火祭が起源だそうです。そのため、この祭りでは7月31日の夜から8月1日の早朝にかけて参拝すると千日分の防火のご利益がもらえるそうです。夜道の登山になりますが、当日は清滝から山頂へ登る表参道に明かりが灯されるそうなので安心してください。また、千日参りに合わせて臨時バスも運行される(詳細は京都バス㈱)そうなので日ごろ忙しくて参拝できない方も、1回で千日分のご利益が頂けるということなので、是非お参りされてみてはいかがでしょうか。


愛宕神社(あたごじんじゃ)
住所:〒616-8458 京都市右京区嵯峨愛宕町1
時間:9時〜16時(通常)/冬期 9時〜15時 無休
料金:無料
問合せ:TEL.075-861-0658 FAX.075-881-7332
アクセス:京都バス清滝行き「清滝」下車(表参道:約4km)/JR「保津峡」下車 水尾の里経由にて表参道に合流(徒歩)
駐車場:有(但し山麓・私営)(普通車100台、料金/休日1,000円、平日500円)
●千日参り
7月31日 夜9時 夕御饌祭(ゆうみけさい) 山伏によるゴマ供養
8月1日 午前2時 朝御饌祭(あさみけさい) 鎮火神事・神楽「人長乃舞」奉納



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☆京都バス☆
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