狸谷山不動院・火渡り祭

京都に都が置かれた時、平安京の城郭東北隅に鬼門守護のために建てられたのが狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん )です。この狸谷山不動院は、今では「タヌキダニのお不動さん」の名前で親しまれています。狸谷山不動院は少し山に入った所にあり、その昔、宮本武蔵が心の剣を磨いたといわれる武蔵之滝があります。この滝で宮本武蔵が滝に打たれて修業を続け、己に克つ不動心を得たとされています。そのような言い伝えの為か、単に絶好のトレーニングルートになる為か(上り坂が続いた後、300段近くの階段あります)、狸谷山不動院へと続く道は、よく近くの学生のトレーニング場となっています。少しきつめの上り坂が続きますので訪れられる際には少し気合を入れていかれた方が良いかもしれませんね。しかし、本殿にたどり着くまでにかなりの距離を上るので、本殿からは京都の北部が見渡せ、とても清清しい気分になるのではないでしょうか。
狸谷山不動院の本殿へ登る途中、道端に目をやると狸の置物の姿を見ることができます。ここで見ることのできる狸の置物は、一般的なお酒を持ったものだけでなく、寝そべっているものや阪神タイガースの応援ハッピを着ているもの、ゴルフをしているものなどとてもバラエティーに富んでいます。草むらに隠れているものもありますので、どんな面白いのがあるか探してみると疲れを忘れるかもしれませんね。
この狸谷山不動院は、交通安全・厄よけ祈願でも知られおり、毎月3、16、28日はお不動さんの日とされており、の午前11時から護摩が焚かれるそうです。この護摩を焚く行事の中で最も大きなものが7月28日に行われる火渡り祭です。この火渡り祭では、柴灯大護摩供終了後にお護摩の残り火の上を素足で渡ります。この祭では難病退散、夏バテ防止、ストレス解消を祈願するそうです。一般参加もあり、先着1000名に限り火渡りのお札も授与される(無料)そうなので、参加されてみてはいかがでしょうか。火渡りは危険なものではなく、山伏の先導のもと、ちゃんと水をかけたり、叩いたりして火を抑えた上を歩きますので、初めての方や小さいお子様でも大丈夫だそうです。(注:全く熱くないわけではありません)
車での参拝などでは、入り口付近で車のお祓いもしてもらえるそうなので、交通安全も願って、夏を乗り切るための祈願に訪れられてみてはいかがでしょうか。


狸谷山不動院
住所:〒606-8156 京都府京都市左京区一乗寺松原町6
開門時間:9:00〜16:00 無休
料金:無料
問い合わせ先:狸谷山不動院 075-722-0025
アクセス:叡山電車一乗寺下車 徒歩15分/市バス:一乗寺下り松町下車徒歩約10分
駐車場有(バス20台・自家用車150台):無料
●火渡り祭
開催:7月28日 午後7時〜 本殿前にて


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