高台寺で夕涼み

暑中お見舞い申し上げます。
本日で7月も終わり、近畿地方では梅雨明けも宣言され、ついに本格的な夏がやってきますね。そんな暑い季節を迎えた今日は、とても涼しくなれる情報をお届しようと思います。
京都の東山、清水寺などの神社仏閣がひしめく地域の一角に、高台寺というお寺があります。高台寺は、豊臣秀吉の妻であるねね(北政所)が、慶長11年(1606年)に秀吉の菩提を弔うため建立した寺院だそうです。ねねは50歳を過ぎてからこの地に移り住み、1624年に76歳でこの世を去るまで、20年近くをこの地で過ごしたそうです。余談ですが、ねねはこの時代にしてはかなりの長生きをされていたようですね。
ねねはとても明るい性格だったそうで、実の子供はいなかったようですが、その分、多くの人にその愛情を注いでいたそうです。そのような生き方から、裵大名からも慕われる人だったそうです。今でもねねを好きな人は多く、ねねの道や、ねねゆかりの品を集めた「掌美術館」などの形で、今もねねの名前を残しています。
また、高台寺建立の際には、徳川家康が多大な財政的援助を行ったそうで、そのために、高大寺の寺観は壮麗を極めたと言われています。しかし、当時の建物は、数回にわたる火災によって殆ど焼失してしまい、今も残っているのは、三江禅師を祀る開山堂と、秀吉、ねねを祀る霊屋、傘亭、時雨亭等の茶室、表門、観月台などだけだそうです。そして、現存するこれらの建物は、どれも国の重要文化財に指定されているそうです。
また、高台寺への階段を上っていくと正面に少しずつ見えてくる観音像。この観音像の大きさには圧倒されます。この観音像は、1955年(昭和30年)に第二次世界大戦の犠牲者を弔うために建立されたもので、高台寺横の宗教法人霊山観音教会が所有する高さ24mの観音像です。高台寺に残る多くの文化財と共に、この観音像もぜひ一度ご覧下さい。
さて、この高台寺で、高台寺開創400年を記念して、コンサートと宝物特別展示が行われます。コンサートではライトアップされた幻想的な雰囲気の中、箏・ハープをはじめ、木管・弦楽五重奏などの調べを楽しむことができます。そして、宝物特別展示では、円山応挙の「幽霊図」、江戸時代土佐派の「百鬼夜行」絵巻、現代の「東山百鬼夜行」絵巻、地獄極楽図など、高台寺所蔵の絵巻物や掛軸を見ることができます。今年の夏は、少し趣の異なった2つの夕涼みを試してみてはいかがでしょうか。


施設名:高台寺
住所:〒605-0825 京都府京都市東山区高台寺下河原町526
開門時間:9:00〜17:00 無休
料金:大人600円、中高生250円
問い合:075-561-9966
アクセス:JR「京都駅」から206系統の市バス約20分「東山安井」下車〜徒歩5分
高台寺開創400年記念 「コンサートと夕べ」
開催日:2006年5月19日〜10月8日の毎週金土日曜日及び祝日
開演は日没より3回公演 各公演25分ほど
料金:拝観料(ライトアップ)600円
問い合:高台寺コンサート事務局 075-561-9969
●涼しさを求めて〜高台寺開創400年記念特別展 百鬼夜行絵巻等 宝物特別展示
期間:5月19日〜10月8日 書院等にて



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☆高台寺☆