蓮・三室戸寺

前回、紫陽花寺として知られている三室戸寺を紹介させていただきました。その三室戸寺で、そろそろ蓮(はす)も見頃を迎えるそうです。三室戸寺の蓮園も紫陽花園に引けをとらない程のすばらしい景観になるそうです。蓮園は、本堂前に設置されているそうで、珍種の蓮である『大洒錦』から、有名な大賀蓮古代蓮、青円寺蓮、陽山紅、ミセススローカムなど、100種の蓮が色とりどりの花を開かせるそうです。蓮は6月下旬より8月上旬にかけて咲くそうで、満開の蓮が花開いている様子は、まるで極楽浄土のようだそうです。
蓮の咲き乱れる様子が極楽浄土のようだと考えられるように、極楽には大輪の蓮が咲き、仏様は蓮の花に座っていると考えられています。よく、仏像なども蓮華座(れんげざ)に立ったり座ったりしていますね。蓮華というのは蓮のことです。さて、なぜ蓮の花なのかというと、仏教では、ハスは生命発生の母胎と信じられているそうで、仏陀の生誕をも飾ったとされているそうです。また、蓮が仏の教えを表しているのだそうで、そのために蓮の花が大切にされているのだそうです。
蓮の表す教えは5つあり、蓮華の五徳といわれているのだそうです。以下に蓮華の五徳を挙げておきます。
○淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)
○一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)
○花果同時の徳(かかどうじのとく)
○一花多果の徳(いっかたかのとく)
○中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)
さて、蓮の原産地はインドであると言われているそうで、日本には中国を通じて伝わったと考えられているそうです。蓮の種類は世界に2種しかないそうで、アメリカ種と東洋種だけになるそうです。(日本で見られるのは東洋種だそうです)このように、蓮の種類としては2種類だけなのですが、品種としては、江戸時代ですでに100種近くの改良品種が存在していたのだそうです。古いものは平安時代に中国から持ち込まれたと考えられているものもあるそうで、古くからアジアの各地で品種改良が行われていたのだそうです。ただ、改良の過程が記録されていないそうで、はっきりとした系統がわからないだけでなく、どれが原種なのかもまだわかっていないそうです。また、蓮はとても交雑しやすいらしく、自然交雑種も多いのだそうです。
蓮は、江戸時代中期以降、野菜として本格的に栽培されるようになったそうで、地下茎の末端部が肥大した蓮根は、食用のほか、下痢止めなどの薬用にも利用されるそうです。また、成熟した果実を乾燥させたものを「蓮実」、殻を剥いだ種子を「蓮肉」と呼ぶそうで、滋養強壮・利尿・通経薬として用いられるのだそうです。さらに、葉には、消炎・収斂などの効果があり、口内炎・歯茎の腫れにうがい薬として用いる事もあるそうです。
蓮についての余談を挟みましたが、三室戸寺で蓮園公開と、蓮酒を楽しむ会が行われるそうです。冒頭でもお伝えしましたように、三室戸寺では蓮が見頃を迎え、幻想的な光景を楽しむことができます。また、蓮酒を楽しむ会は7月2日に開かれるそうです。蓮酒は、蓮の葉に酒を注ぎ、茎より飲むのだそうです。このように飲むと、健康・長寿に効果があると伝えられているそうです。今ですと、蓮と紫陽花の両方を楽しめるそうです。一度、訪れられてみてはいかがでしょうか。



三室戸寺
拝観時間:4月1日〜10月31日 (8時30分〜16時30分)/11月1日〜 3月31日 (8時30分〜16時00分)
※拝観最終受付は閉門時間の30分前まで、納経最終受付は閉門時間の20分前まで
※年末休み (12月29,30,31日)
拝観料 :500円 、小人300円(宝物殿:別途300円 毎月17日公開)
アクセス:
【電 車】京阪 三室戸駅より東へ徒歩15分/JR・京阪宇治駅下車 京阪宇治交通バス明星町経由JR黄檗駅行きで「三室戸寺」下車すぐ
【自動車】京滋バイパス宇治東ICより3分(駐車場有)
●蓮園の公開
期間:平成18年6月下旬〜8月上旬頃
時間:8時30分〜16時30分
●ハス酒を楽しむ会
日時:平成18年7月2日(日) 午前9時〜正午まで 
先着300名 有料500円



不動産(賃貸物件・売買物件etc)の情報は狩野コーポレーションHPへ