宇治市・源氏物語の世界

前回、前々回と三室戸寺を紹介させていただきましたが、今日は三室戸寺のある宇治市を紹介させていただきたいと思います。宇治市京都市の南に位置し、ちょうど奈良へ抜ける途中にあります。この宇治は、平安時代紫式部によって書かれた源氏物語の舞台にもなっています。源氏物語の最後の十帖は、そのほとんどが宇治を舞台に描かれており、「宇治十帖」とも呼ばれています。そのため、宇治市では、「源氏物語をテーマにしたまちづくり」を進めているそうで、その一環として「源氏物語散策の道」の整備などが行われています。
その源氏物語散策の道では、「蜻蛉」「早蕨」「橋姫」「夢浮橋」など、源氏物語・宇治十帖に登場する場所を回ることができます。もちろん、源氏物語はフィクションですので、実際にその場所で「何か」があったわけではないのですが、ここがモデルになったのではないかと思われる場所などに石碑やモニュメントが建てられています。今では源氏物語縁の地として親しまれるようになっていますが、もともとは他のいわれのあった地である場所も多くあります。今ではどのようないわれのあった場所なのかわからなくなっている場所も多いそうなのですが、源氏物語の世界に想いを馳せると同時に、何があった場所なのだろうと考えてみるのも面白いかもしれませんね。源氏物語散策の道は、徒歩行程約4.5km程ですので、ちょっとした散歩にも良いのではないでしょうか。
さて、源氏物語探索の道の途中で、源氏物語ミュージアムの側を通ります。この源氏物語ミュージアムは、1998年(平成10年)に、「源氏物語をテーマにしたまちづくり」の中核をなす施設として開館したものです。建物は寝殿造をイメージして作られているそうで、無料で入ることのできる情報ゾーンには図書室が設置されており、様々な文献や資料、小説が揃っているそうです。また、パソコンで源氏物語クイズや性格診断テストなどを体験できるコーナーもあるそうなので、一度試されてみてはいかがでしょうか。
日本を代表する作品である源氏物語ですので、まだ読まれていない方も、石碑を訪ねてみたり、展示を通じて平安時代の世界や、当時から親しまれていた源氏物語の世界を感じられてみてはいかがでしょうか。


源氏物語ミュージアム
住所:宇治市宇治東内45-26
電話番号:0774-39-9300/FAX0774-39-9301
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28〜1/3)
料金:大人/500円・小人(小・中学生)/250円
アクセス:京阪宇治駅から徒歩10分/JR宇治駅から徒歩15分
駐車場:有り(有料)



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