下鴨神社・蛍の夕べ

当社から歩いて10分ほどの場所に下鴨神社があります。下鴨神社の全ての社殿が国宝・重要文化財に指定されています(本殿二棟は国宝、五十三棟が重要文化財)。
国宝に指定されている東西本殿はいずれも「流造(ながれづくり)」という様式です。この流造という様式は全国の神社でよく見ることのできる様式ですが、そのはじまりの形をそのまま伝えているそうです。
下鴨神社を取り囲むように糺の森(ただすのもり)が広がっています。糺の森は、高野川と鴨川が合流する三角州地帯に広がっている森林で、かつては、約495万平方メートル(約150万坪)の原生林であったそうです。現在では、中世の戦乱や明治4年の上知令によって約12万4千平方メートルまで縮小されていまっていますが、それでも東京ドームの約3倍の広さがあるそうです。そして、その全域が国の史跡として保存されています。
糺の森は、旧山代原野の原生樹林の植生を未だ残しているそうで、ケヤキ、ムク、エノキなど約40種、樹齢200年から600年の樹木約600本が生い茂っているそうです。それだけに、空高く茂った木々がドームのようになり、何ともいえない静けさを生み出しています。また、樹林の間には奈良の小川、瀬見の小川、泉川、御手洗川の清流などがあり、昔から納涼市なども開かれていたそうです。
そんな、下鴨神社で、6月10日に蛍火の茶会が開かれるそうです。また、同日午後一時からは楼門前において「糺の森納涼市」と題した市が開かれ、京の老舗二十店舗余りが出店する予定となっているそうです。さらには、午後五時より中門前において奉告祭が斎行され、その時には橋殿・細殿(共に重要文化財)でも茶席が設けられるそうです。午後六時頃には神服殿(重要文化財)において十二単の着付けと王朝舞や箏曲の演奏がおこなわれ、午後八時頃には、約六〇〇匹の蛍が大籠より御手洗川に放たれるそうです。お茶席には申し込みが必要だそうですが、その他の催事には自由に参加できるそうなので、蛍を見つつ、夕涼みに出かけてはいかがでしょうか。
ちなみに、6月10日の天気は晴れのち曇りだそうです。入梅後初の週末は絶好のお出かけ日和になるのではないでしょうか。


下鴨神社
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス:
●京阪出町柳駅叡電出町柳駅より徒歩8分(三条京阪地下鉄東西線連絡)
●地下鉄北大路駅より市バス(1・205系統)下鴨神社前(または糺の森)下車
●JR京都駅より市バス(4・205系統)下鴨神社前(または糺の森)下車
●阪急河原町駅より市バス(1・24・205系統)下鴨神社前(または糺の森)下車
駐車場:神社の西側と南側に設置(30分150円 ※参拝、婚儀は無料)


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