北野天満宮・梅花祭

2月25日は学問の神さまで知られる菅原道真の命日。この日、菅原道真を祭る京都の北野天満宮では梅花祭が開かれ、野点などが行われます。道真は幼少の頃から文才に優れており、文人、学者として活躍。また、政治家としても異例の出世をしていきます。しかし、これをこころよく思わない政敵・藤原時平の中傷により九州の大宰府に左遷され、失意のまま、没します。道真が都を追われる時、自宅の梅の木を眺めて読んだのが、「東風(こち)吹かば 思いおこせよ 梅の花 主無しとて 春な忘れそ」。この梅の木は道真が亡くなると、主を慕って九州まで飛んできたという伝説があります。道真の死後、都では異変が相次ぎ、これを世の人々は道真が自分を追いやった者へ祟っているのだと噂します。道真の霊を鎮めるために、神社を京都北野に建立します。これが後の北野天満宮であり、道真は学者であったので、学問の神さまとして祀られるようになったのです。受験生の神さまにはこのような悲しいエピソードがあったのですね。毎月25日には「天神さん」と親しまれている縁日も催されていますので、今週の土曜日は北野天満宮に足を運ばれて、見頃な梅を堪能しながら、屋台見物を楽しむのはいかがでしょうか。
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