京の夏、祇園祭 その3

kanohco2005-07-15

京都の中心街・四条通オフィスビルと土産物店が同居する京都で一番車の量が多いこの通りも、山鉾が通りに並びはじめる13日〜17日の〔宵山(よいやま)〕夕刻から歩行者天国に変わり、何十万人もの人の足で埋め尽くされます。京都の初夏を彩る祇園祭りは毎年七月一日の吉符入りから三十一日までの一カ月間とり行われ、さまざまな行事が繰り広げられます。その期間の中でも十三日〜十六日に行なわれる宵山(よいやま)、「コンチキチン」の祇園囃子が奏でられる山鉾巡行(やまほこじゅんこう)がこの祭の一番の見せ所で、地元の方はもちろん、全国各地からの何十万人という観光客で京都全体がにぎわいます。巡行の流れとしては、
◇くじ取式◇
巡行する山鉾の順番をくじによって決定する式で、昔、山鉾巡行の先陣争いが絶えなかったことから、応仁の乱後の室町時代からはじめられたといわれています。もっとも、長刀鉾などくじを取らない山鉾も8基程あります。
◇鉾曳き始め◇
鉾建ての完成した鉾は、巡行当日と同じ盛装で音頭取・囃子方が乗り込み町内を試し曳きします。この曳き始めで綱を引くと一年間の厄除けになるといわれ、この時のみ女性や子供も曳き手になることが出来ます。
◇辻回し◇
巡行中、山鉾は何度か方向転換をはかるわけですが、鉾車は直進しかできない構造であるのに加え、最大のもので高さ25m,重さ12トンにもなる山鉾の回転は一筋縄ではいきません。割竹を車輪の前にたくさん敷き、水をかけ、掛け声と供に一斉にすべらせて回します。もちろん1度だけでは回りませんので2度、3度と行います。これこそ山鉾巡行の醍醐味で、見物人も力が入るシーンです。
このような流れで山鉾が京都の大通りを巡行していくのですが、巡行を終えると各山鉾はそのまま各町内へ戻っていきます。大通りの交通規制がすでに終わっているので細い道を下っていくわけですが、巨大な鉾が軒の電柱や民家の屋根をさけつつ、京都の小路を行く姿は圧巻です。コースはもちろん例年決まっているので、そこを狙ってみるのもひとつの楽しみかもしれないですね。
山鉾巡行はいよいよ2日後に迫っています。今年は巡行当日が日曜日ということもあり、是非見物にお出かけになってはいかがでしょうか。
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