赤れんが博物館

皆様はレンガと聞くと、どのよう風景のイメージを持たれるでしょうか。東京駅の駅舎でしょうか、それとも函館の赤レンガ倉庫群や横浜の赤レンガ倉庫でしょうか。このような観光地となっている場所だけでなく、道路の舗装や公園のトイレなどといった公共施設や、住宅の外壁や塀とった場所にレンガが使われていますので、レンガを目にされる機会は比較的多いのではないでしょうか。
レンガは、今から約1万年前には作られていたもので、四大文明のそれぞれで使用され発展しました。日本へは仏教が伝えられた際に、仏教建築の材料として伝えられ、明治から大正時代にかけての洋風化の中で多くのレンガ建造物が建てられました。今では耐震面での問題から、一般の家庭では外壁などの仕上げ材料にしか使えないのですが、これらのレンガを使用した建造物は、先述の小樽や横浜だけでなく、横須賀や関門といった旧軍港や古くからの貿易港に多く残されています。その中でも、舞鶴には特に多くのレンガの建造物が残されており、旧舞鶴海軍兵器廠魚形水雷庫として使用されていた建物は、本格的な鉄骨構造のれんが建築物としては国内でも最古級のものであり、指定文化財となっております。本日は、この建物を利用して、舞鶴市立赤れんが博物館という施設が開かれていますので紹介させて頂きます。
舞鶴市は、レンガ造り建造物の国内最多数を誇る街で、今でも国道沿いに12棟の旧海軍れんが倉庫が残されていたり、造船工場の一帯にも25棟の建造物が残されています。それ以外にも、旧陸軍の堡塁や砲台も残されており、JRのトンネルや橋の橋台などといった小さな遺構も含めると、130件以上のレンガ建造物が残されています。この舞鶴市の市制50周年記念事業の一環として、これらのレンガ建造物を生かした街づくりが考えられました。その中で開かれたのが舞鶴市立赤れんが博物館で、世界のレンガを紹介しながらその魅力を知ってもらう目的で開館されました。世界各国から集められた1500点に及ぶレンガから、約400点が展示されており、その中には、古代メソポタミア文明のレンガや万里の長城のレンガなども含まれています。貴重なレンガや、レンガに関する様々な歴史や資料を見ることができますし、舞鶴市のレンガ建造物の一部は夜にライトアップをされますので、一度足を伸ばしてみられてはいかがでしょうか。



舞鶴市立赤れんが博物館
住所:〒625-0036 京都府舞鶴市浜2011
開館時間:9:00〜17:0(入館〜16:30)
休館日:年末年始
料金:大人 300円、学生 150円
問合せ:TEL:0773-66-1095 FAX:0773-64-5123
アクセス:JR舞鶴線 東舞鶴駅 徒歩15分



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☆赤れんが博物館☆