美山かやぶき美術館

皆様は岐阜県白川郷へ行かれたことがあるでしょうか。白川郷世界文化遺産に指定されている集落で、合掌造りと呼ばれる造りの民家が多く見られます。この合掌造りも、かやぶき屋根の一つで、屋根裏を養蚕場として利用していた為に今見られるような形になっているそうです。実際に中へ入れる建物もありますので、訪れられた際には、一度入ってみられてはいかがでしょうか。
さて、岐阜県白川郷の話をさせて頂きましたが、京都には日本一かやぶき屋根の多い町として知られている場所があることをご存知でしょうか。南北に伸びている京都府のちょうど中部辺りに、美山町という町があるのですが、町を流れる由良川にはオオサンショウウオや鮎が生息していたり、広大な山林が広がっていたりと、とてものどかな空気が流れています。この美山町には、近代化の中で過疎化が進み、少しずつ数が減ってはいますが、今もなお、200棟ほどのかやぶき民家が残されています。
これらのかやぶき民家の使われなくなった建物を利用して、美山かやぶき美術館や郷土資料館が作られています。美山かやぶき美術館の建物は築150年にも及ぶかやぶき家屋を移築したもので、屋根裏までじっくりと見ることができます。冬の雪の多い時期は閉館しているのですが、4月から11月の開館している期間中は、その季節に合わせて、美山町にゆかりのある芸術家による美術展が開催されています。他の美術館には無い空気の中で、山鳥の声を聞きながらの鑑賞は、とてもゆったりとした時間を過ごすことができますので、是非一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
また、隣接している郷土資料館には、1,000種類にも及ぶ農具や生活用品、文献などが展示されています。どれも実際に使用されていたもので、中には貴重なものも展示されています。昔の生活を想像しながら見ても楽しめますので、美術館と郷土資料館のどちらも楽しんでみられてはいかがでしょうか。
この美山かやぶき美術館の近くには、重要文化財にも指定されている三尊仏(阿弥陀如来観音菩薩勢至菩薩)を祀っている西乗寺や、神田の水と呼ばれる湧き水の出ているスポットがあり、道の駅の美山ふれあい広場もあります。晴れた日のドライブや、ちょっとしたハイキングに、一度訪れてみられてはいかがでしょうか。



美山かやぶき美術館・郷土資料館
住所:〒601-0751 京都府南丹市美山町
開館時間:10:00〜16:30(4月〜11月) 月曜日定休
料金:大人500円、小学生以下無料
問合せ:0771-75-1777



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☆美山かやぶき美術館・郷土資料館☆