随心院・小野梅園

突然ですが、皆様は世界三大美女に数えられている女性をすべて言えるでしょうか。クレオパトラ楊貴妃ヘレネーが世界三大美女と言われているのですが、皆様の中では、自分の知っている三大美女と違うと思われる方が多いのではないでしょうか。日本で一般的に言われている世界三大美女は、ヘレネーの代わりに小野小町を数えていますので、ヘレネーという名前を聞いた事のない方も多いことでしょう。このヘレネーというのは、ギリシャ神話に登場する女性で、その美しさの為に、トロイア戦争が始まってしまう一因となり、そのトロイア戦争の中で、皆様もご存知のトロイの木馬というエピソードが生まれました。この辺りのお話も、面白いものがたくさんありますので、詳しく知りたい方は、ギリシャ神話を読んでみられてはいかがでしょうか。
さて、少し話がそれてしまいましたが、本日は日本を代表する美女である小野小町ゆかりの寺院にあります小野梅園を紹介させて頂きます。
随心院は、真言宗善通寺派大本山で、991年に仁海僧正によって創建された牛皮山曼茶羅寺に始まるものと言われています。その後、曼荼羅寺の子房として隨心院が立てられたのですが、1229年になって後堀河天皇より門跡の宣旨を賜って以降、隨心院門跡と呼ばれるようになりました。随心院のある小野の土地は、小野氏の栄えたところであるとされており、小野小町も宮中を退いた後は随心院で過ごしたと言われています。その為、卒塔婆小町像や文塚、化粧の井戸など、小野小町に関する遺跡も残されています。
この随心院の境内にある小野梅園には、はねずの梅と呼ばれる梅が植えられています。はねずと言うのが昔の言葉で薄紅色のことを指している様に、小野梅園では薄いピンクの花を付けるはねずの梅を中心に、紅白咲き分けの梅やしだれ梅など、約230本の梅が花を咲かせます。また、「百夜通い」の話で知られている小野小町深草少将の恋の物語を題材にしたはねず踊りでは、綺麗なはねず衣装と菅笠を身に着けた小学生による踊りを見ることができますので、興味のある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょう。



随心院
所在地:京都市山科区小野御霊町35
拝観時間:9:00〜16:30
拝観料:大人400円、中学生300円
問合せ:075-571-0025
アクセス:地下鉄東西線「小野」駅下車、徒歩5分
○観梅会(梅園公開)
日時:3月1日〜3月31日
料金:大人400円、中学生300円



京都 不動産(賃貸物件・売買物件etc)の情報は狩野コーポレーションHPへ



☆随心院☆