等持院

皆様は金閣寺をご存知でしょうか。京都に数多くある観光地の中でも、清水寺と並んで、特に有名な場所ですので、実際に訪れられたことのある方が多いかもしれませんね。特に、今の時期は紅葉の時期ということもあり、とても多くの方が観光や修学旅行に来られています。もし、まだ訪れたことのない方がおられましたら、一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。
さて、その金閣寺の近くに、等持院と呼ばれる寺院があることをご存知でしょうか。足利尊氏墓所として知られているこの寺院は、臨済宗の禅寺で、万年山という山号を持っています。現在の等持院は、1343年に、当時柳馬場御池付近にあった等持寺本寺の別院として建てられたもので、その本寺が、応仁の乱の際に消失した為、本寺となりました。その際に、名前も等持寺から等持院へと変えられたそうです。
この等持院の庭は、夢窓疎石(夢窓国師)の三大名園の1つと言われている庭で、東西に別れています。どちらも池泉回遊式で、西側は、茶室である清漣亭と芙蓉池を持ち、茶室からは衣笠山を借景にした庭の景色を楽しむことができます。この芙蓉池の周りには、石組みの間に有楽椿や馬酔木、さつき、くちなし、芙蓉などが植えられており、季節ごとに美しい庭を見ることができます。また、東側は心字池を中心にした閑寂な造りになっています。
等持院の本堂には本尊の釈迦牟尼仏が安置されており、庭を眺めながら静かに廊下を歩くと、鴬張りの廊下の鳴く音を聞くことができます。また、本堂から廊下を渡った霊光殿には、空海が彫ったとされる地蔵尊や、足利歴代の木像、徳川家康の42歳当時の木像などが並んでいます。たくさんの木像が並んでいる光景も迫力がありますので、訪れられた際にはゆっくり眺めてみられてはいかがでしょう。
冒頭でも述べたように、等持院金閣寺からも立命館大学のキャンパスを抜けると近いですし、龍安寺からも10分ほど歩けば行くことができます。これらの観光地の近くにある割に、少し路地を入るだけで穴場的なスポットになっていますので、近くに行かれた際には少し寄り道をして、のんびりした時間を楽しんでみられてはいかがでしょうか。



等持院
住所:〒603-8346 京都市北区等持院北町63
拝観時間8:00〜17:00 無休
料金:500円
問合せ:075-461-5786
アクセス:京福電車 等持院 徒歩7分/市バス 立命館大学前停 徒歩10分



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