京都府庁

京都御所から少し西へ行ったところに、京都府庁が置かれています。この京都府庁の旧本館は、明治37年に建てられたルネッサンス様式の建物で、京都府文化財の第1号に指定されています。松室重光によって設計された京都府庁舎は、同時期に設計・建築された東京府庁舎や兵庫府庁舎が無くなった今も、日本最古の現役府県庁舎として、京都府庁舎の役割を果たしています。
この京都府庁舎の置かれている辺りは、幕末には京都守護職が置かれていた土地で、五万石という高給をもらっていた守護職の人たちは、この地域の民家をことごとく買収し、大きな屋敷を建てていたのだそうです。そのため、京都府庁の敷地内には、今も京都守護職屋敷跡が残されています。京都守護職は、皆さんもご存知の新撰組と同じく、天皇の為に京都市中の浪士を弾圧し、取締りを行った人たちです。そのため、さまざまな恨みを買い、戊辰戦争では会津藩に最大の敵として討たれることになりました。
さて、この建物がルネッサンス様式の建築物である事は冒頭でもお伝えいたしました。中庭を囲んでロの字型に建てられている建物の、南側中央入り口から広間に入ると、正面には花崗岩や大理石で作られた中央階段が現れます。この階段部分の吹き抜けは、大きな窓が付けられているためとても明るく、階段を上りきった廊下は中庭側に配置されているので、廊下のどこからでも中庭を眺めることができます。本格的なルネッサンス建築の京都府庁舎ですが、内部の天井が木製の格子であるなど、日本の伝統もさりげなく取り入れられていますので、訪れられた際には確認して見られてはいかがでしょう。
今も現役庁舎として機能しているこの建物は、現役であるからこそ、業務に支障が無い範囲で誰でも中に入ることができます。近くを訪れられた際には、少し寄り道をしてみられてはいかがでしょう。



京都府庁
住所:〒602-8570  京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
問合せ:075-451-8111(代表)
アクセス:地下鉄 丸太町駅 徒歩10分/市バス 府庁前停 徒歩5分



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