京都市役所

京都は、新しい(近代的)ものや古い(伝統的)ものが共存しているのですが、それだけでなく、いろいろな要素が交じり合って、いろいろな表情を見せています。京都の町並みのイメージを思い浮かべられるとき、町家やお寺のある風景を思い浮かべられるでしょうか。それとも、ビルや商店街の間に、昔ながらの町家が点在しているような情景を思い浮かべられるかもしれません。そのどちらも、京都の中では見ることのできる風景なのですが、もう一つあるのが、明治時代に立てられた洋風建築のある風景です。
先日紹介させていただきました京都文化博物館(別館)や京都府立図書館の建物も、明治時代に建てられた洋風の建造物なのですが、本日紹介する京都市役所の庁舎も、西洋建築の要素の取り込まれた造りになっています。
京都市役所の庁舎は、シンメトリーに作られており、東西を真ん中で分けて、半分ずつ建てられました。東半分が昭和2年に竣工を迎え、西半分はその後、昭和6年に竣工を迎えています。設計したのは、中野進一でその師である武田五一が顧問についていたそうです。この建物は、大まかな造りは西洋建築の様式で作られているのですが、細部に東洋的な要素が盛り込まれているのだそうです。正面中央にある塔のタレットと呼ばれる小塔には日本的な毛筆を模ったデザインが使われ、エントランス部分にある葱花型のアーチは、イスラム的な要素が現れています。その他にも、中国的な要素や、インド的な要素もありますので、一度じっくり観察してみられてはいかがでしょう。
この京都市役所の庁舎は、御池通からみるとだいぶ奥に建てられており、必然的に御池通との間に広場ができています。この広場では、いろいろな催しが開かれていたり、フリーマーケットなども行われています。もし機会がありましたら参加されてみてはいかがでしょうか。



京都市役所
住所:京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488
アクセス:地下鉄東西線 京都市役所前駅 すぐ/京阪電鉄 三条駅 徒歩10分

京都いつでもコール:671-3755(8:00〜21:00)



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