虫払行事・神護寺

京都には紅葉の名所として知られているお寺が多くあるのですが、その中でも錦雲渓と呼ばれる絶景の渓谷を見ることのできるお寺が神護寺です。この神護寺は、高雄山の山腹にある山岳寺院で、15分ほど急な石段を登らなければ辿り着くことができません。多少辿り着くまでに労力を要しますが、その疲れも吹き飛ばすような絶景ですので、一度上ってみられてはいかがでしょう。
神護寺は、和気清麻呂が建立したと言われている真言宗のお寺で、和気清麻呂の私寺が今の神護寺になったのだそうです。建物のほとんどは応仁の乱で焼失したために、江戸時代以降に再建されたものになっているのですが、重要文化財にも指定されている大師堂だけは、江戸時代以前からのものが残されているのだそうです。また、神護寺の梵鐘は国宝にも指定されており、三絶の鐘とも呼ばれている日本三名鐘の一つです。この梵鐘の他にも本尊の薬師如来像や多宝塔の五大虚空蔵菩薩、釈迦如来像、山水図などが国宝に指定されています。
この神護寺でもう一つ忘れてはならないのが、かわらけ投げと呼ばれる厄払いの遊びです。このかわらけ投げは、錦雲渓に向かって遠投をし、遠くまで飛ぶと、その分だけ厄を遠くにやれるのだそうで、訪れた方の多くの方が、より遠くに厄を飛ばそうと頑張っておられるそうです。
さて、この神護寺では5月1日から5日まで虫払行事が行われます。この期間中は、先ほど挙げた国宝などが虫干しを兼ねて公開されます。駐車場がないので、たくさん歩くことになりますが、せっかくの新緑季節、気持ちよくハイキングをされてみてはいかがでしょうか。



神護寺
住所:〒616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
開門時間:9:00〜16:00
料金:大人400円、小学生200円
問合せ:075-861-1769
アクセス:山城高雄停 徒歩20分
○虫払行事
日時:5月1日〜5日



京都 不動産(賃貸物件・売買物件etc)の情報は狩野コーポレーションHPへ