平等院・関白忌

皆様は10円玉の表側をじっくり眺めてみられた事があるでしょうか。数字の書かれている面の反対側が表面になるのですが、この10円玉の表に書かれているのが、京都の宇治にある平等院鳳凰堂です。以前にもご紹介させていただいた通り、宇治は源氏物語「宇治十帖」の舞台にもなった土地で、平安時代の初期から貴族の別荘が多く立てられている別荘地だったそうです。源氏物語の主人公、光源氏のモデルではないかと言われている源融も、今の平等院がある地に別荘を構えていたそうです。
さて、世界遺産にも登録されている平等院は、藤原氏ゆかりのお寺で、もともとは藤原道長の別荘だった宇治殿を、道長が亡くなった後、子の藤原頼通が寺に改めたものだそうです。この時の本堂は、今よりも北の方にあったのですが、1053年に阿弥陀堂が建てられました。この阿弥陀堂鳳凰堂と呼ばれているのですが、建てられた当時のものが今まで残されているのだそうです。平等院では、鳳凰堂を含む建物や仏像だけでなく、壁画や庭園まで11世紀のものが残されており、その中には数多くの国宝が伝えられています。平安時代後期の文化に触れることのできる数少ない場所ですので、10円玉を片手に一度訪れられてみてはいかがでしょう。
また、3月2日には創建者でもある藤原頼通をしのんで行われる忌日法要もあります。宝物館が公開され、たくさんの収蔵物が公開される他、平安時代仏教美術が展示されたり、CGを用いて復元した映像なども展示されるそうなので、この機会に足を運んでみられてはいかがでしょうか。



平等院
住所:〒611-0021 宇治市宇治蓮華116
開門時間:8:30〜17:30
料金:600円(庭園と鳳翔館)
問合せ:0774-21-2861
アクセス:JR奈良線 宇治駅 徒歩10分京阪電鉄 宇治駅
●関白忌
日時:3月2日



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☆平等院☆