今宮神社

紫野は、平安時代に洛北七野 (内野、北野、平野、萩野、蓮台野、紫野、上野)の一つに数えられ、朝廷の禁野として猟や遊覧の野原として親しまれていたと言われています。この紫野と呼ばれる一帯は、御所の大内裏に接した船岡山の東北にあたり、寺社も多く見られます。それらの寺社の中に大徳寺正覚寺、今宮神社などがあります。今宮神社は、もともと疫病を鎮めるための社があった場所に建てられており、疫病の神として信仰を集めています。また、末社織姫神社などもあるため、西陣界隈からの信仰も厚いそうです。
今宮神社には、阿保賢さんと呼ばれる神占石があり、病を治してくれると言われています。この石は、座布団の上に置いてあるのですが、叩くと怒るとも伝えられています。また、阿保賢さんは、願いが叶うかどうかを占ってくれるのだそうです。阿保賢さんを、三度叩いてから一度持ち上げ、次に願を唱えながら再び持ち上げて、その時石を重く感じたらその願いは叶いにくく、軽く感じられたらその願いは叶うのだそうです。不思議と重く感じたり、軽く感じたりするそうなので、一度占って見られてはいかがでしょうか。
また、この今宮神社は京都三大奇祭の一つ、やすらい祭が行われる神社としても知られています。やすらい祭が行われるのは4月なのですが、平安時代には桜が散り始める頃から疫病が流行りだすので、疫病退散を願って始められたのだそうです。この祭では、氏子が花傘を中心に、子鬼や赤と黒の大鬼、囃子方等に扮して跳びはねるように踊ります。この花傘の下にはいることができると厄払いになるそうなので、4月第2日曜に行われるやすらい祭にも、足を運ばれて見てはいかがでしょう。
今宮神社は、京都十六社朱印めぐりで朱印をもらえる神社の一つでもあります。京都十六社朱印めぐりでは、2月15日までの期間中に、すべての朱印を集めると、干支の置物がもらえるのだそうです。この16社を巡拝することによって、1年間いろいろなご利益が得られるそうなので、朱印めぐりもされてみてはいかがでしょう。また、余談ではありますが、今宮神社を訪れられた際には、名物のあぶり餅も食べてみられてはいかがでしょうか。


今宮神社
住所:京都市北区紫野今宮町21
拝観時間:自由参拝、社務所:9:00〜17:00 無休
問合せ:075-491-0082
アクセス:市バス 今宮神社前下車すぐ、船岡山下車 徒歩7分、大徳寺道 徒歩3分
駐車場:有 10台分 無料
○京都十六社朱印めぐり
日時:1月1日〜2月15日




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☆京都十六社朱印めぐり☆