端午の節句

ゴールデンウィークの前半が終わりましたが、皆さまは楽しく過ごされましたでしょうか。この週末からがゴールデンウィークの後半になりますので、このお休みを利用してお出かけされる方が多いかもしれませんね。狩野コーポレーションも5月3日から6日までをお休みとさせて頂いております。皆様にはご迷惑をおかけ致しますが、宜しくお願い申し上げます。
さて、このゴールデンウィークの後半がどのような休日で構成されているかは皆様ご存知のことでしょう。5月3日は憲法記念日、5日はこどもの日となっており、こどもの日は端午の節句や菖蒲の節句とも呼ばれていますね。また、4日はみどりの日ですが、違和感を覚える方も多いことでしょう。もともとみどりの日は4月29日だったのですが、2007年から4月29日は昭和の日となり、みどりの日は5月4日となりました。このみどりの日は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」日なのだそうです。自然を満喫できる所で、のんびりとリフレッシュされてはいかがでしょう。さて、すこし話が逸れてましたが、本日は端午の節句にまつわるお話をさせて頂きたいと思います。
端午の節句は中国から伝わる風習で、日本では奈良時代頃から広まりました。この、端午という言葉は月のはじめの午の日という意味で、もとは5月に限った行事ではなかったようです。しかし、五という字と午とう字が同じ音なので、5月の初めの牛の日となり、最終的には5月5日を指す言葉となったようです。当初は病気や災厄をさけるための行事として、薬草摘みをしたり、菖蒲を浸したお酒を飲んだりしていたのですが、武家が勢力を強めていく中で、「菖蒲」を「武を尊ぶ」という意味の尚武とかけたり、菖蒲の葉が剣のようなことから、この端午の節句を菖蒲の節句と呼んだりして祝うようになったそうです。また、室町時代頃の武家は竹竿に布を張って吹流しを作っていたようなのですが、江戸時代に入ると、対抗した町人も紙で作った鯉のぼりを竿につけて掲げていたそうです。この鯉には、「鯉の滝登り」という言葉があるように、子供も元気に育つようにという願いが込められているのだそうです。
では、そもそも端午の節句はなぜ始まったのでしょうか。端午の節句の始まりにはいくつか説があるのですが、その中の一つは中国の戦国時代のお話になります。楚の国の時代に屈原という政治家がおり、その正義感と国を思う気持ちで多くの人々の信望を集めていました。しかし、屈原は陰謀によって国を負われてしまいます。国の行く末に失望した屈原は、汨羅という川に身を投げてしまったそうです。このことを知った人々は、小船で川へ乗り出し、太鼓を叩いて魚を散らし、魚の餌となる粽を投げ入れて屈原の遺体を食べないようにしたのだそうです。これが、後々まで継がれ、屈原の命日である5月5日にドラゴンレースを行ったり、粽を川に投げ入れ、国の安泰を祈願する端午の節句の始まりとなったとされています。この節句は宮中の行事としても伝えられ、蓬や菖蒲で健康を願う大切な日となっていったそうです。皆さまも、菖蒲湯や蓬を使った食べ物などで、健康を願ってみてはいかがでしょうか。



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