八瀬

皆様は京都の左京区にある八瀬という地域をご存知でしょうか。京都市内から鯖街道を通って大原へ向う途中になるのですが、叡山電鉄八瀬比叡山口駅という駅があり、また、今は無くなりましたが、八瀬遊園と呼ばれるプールやちょっとした遊園設備のある施設がありましたので、子供の頃は夏になると毎年行っていたという方もおられるのではないでしょうか。
この八瀬の周りにも桜の綺麗なスポットがいくつかあるのですが、その中の一つが先ほども出てきました叡山電鉄八瀬比叡山口駅になります。この八瀬比叡山口駅叡山電鉄の終点に当たり、高野川の辺にあります。高野川は出町柳付近で加茂川と合流して鴨川になる川で滋賀県との県境から大原を通って流れてきています。よく京都の地図で鴨川をYの字のように書いていますが、その右上から流れてきている方の川が高野川になります。高野川を初め、賀茂川や鴨川沿いにもたくさんの桜が植えられており、桜の季節は多くの方が散歩をされています。
さて、話が少し逸れましたが、高野川の八瀬比叡山口駅付近にもたくさんの桜が植えられています。この駅の近くの高野川には木の橋がかけられており、その橋の上から見た景色には、街中で見るのとは違った趣があります。大きな岩のような石が転がっており、ゆったりとした雰囲気が漂っていますので、のんびり桜を楽しみたい方にはオススメのスポットではないでしょうか。
また、八瀬には当社が賃貸でもいくつか管理させて頂いている八瀬鱒乃坊アーバンコンフォートというマンションがあるのですが、このマンションの前にも春になると桜が綺麗に花開きます。この桜はマンション側からも、高野川をはさんだ国道(367号)からも見渡すことができ、ドライブ中にも春を満喫することができます。八瀬のあたりは街中に比べると、2・3度気温が低く、少し遅れて桜を楽しむことができますので、今年の桜鑑賞の最後に訪れてみられてはいかがでしょうか。
八瀬は壬申の乱の際に天武天皇がこの辺りで背中に矢を受けたとされる故事から付けられた名前で、この時は八瀬のかま風呂で傷を癒したといわれています。このかま風呂は、今で言うサウナや岩盤浴のようなもので、半円形のかまの中に青松葉をたき、かまの中が十分に温まったら火を引いて、むしろを敷き寝転んで温まったのだそうです。今では京都でも多くの温泉が出ていますが、昔の京都には温泉が無く、最盛期の江戸時代には多くのかま風呂が八瀬にあり、大変な賑わいをみせていたそうです。いまでもかま風呂を楽しむことのできる旅館がいくつか残されていますので、興味のある方は一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
八瀬には、これらの他にも蓮華寺や九頭竜弁天、八瀬天満宮(秋元神社)などがあり、鬼が住んでいたとも言われている高さ5メートルで内部が三畳程の広さの鬼ガ洞と呼ばれる洞窟もあります。多くの自然が残っており、散策にも最適ですので、大原を合わせたルートでのんびりと散策をしてみられてはいかがでしょうか。



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