うるう年

今日は2月28日。いつもならば、「早いもので本日で2月も終わり、明日からは…」といったお話をさせて頂くのですが、今年はうるう年なので、2月は29日までありますね。たった1日増えるだけなのですが、それなりに経済効果もあるのだそうです。
さて、うるう年というと、「今年は夏のオリンピックがあるのでうるう年」といった形で覚えている方もおられるかもしれませんね。ところが、必ずしもうるう年=夏季オリンピックとなるわけではないことを皆様はご存知でしょうか。そもそもうるう年というのは、地球の公転周期が365.242199日であるため、1年を365日とすると少しずつ実際の季節と、カレンダーとの間にずれが出てきます。そのため、西暦年が4で割り切れる年をうるう年とし、2月を1日増やすことで調節しているものです。ところが、そのように4年に1回増やしていると、こんどは増やしすぎて同じように季節とのずれが出てしまうので、100で割り切れる年はうるう年としないということになりました。つまり、2100年のオリンピックの年はうるう年ではなく、平年通り2月28日までになります。
ここで、皆様は2000年問題というものがあったことを覚えておられるでしょうか。2000年問題は、コンピューターの中に、年数を下2桁で判断するものがある為、2000年なのか1900年なのかがわからなくなる可能性があるというものが大きな原因でした。しかし、もう一つ、うるう年のルールも原因になっていたことをご存知でしたでしょうか。先ほど述べたように、100で割り切れる年はうるう年としないということになっているのですが。これを繰り返していくと、また少しずれが生じてしまいます。そのため、次は400で割り切れる年はうるう年とすると決められました。すると、2000年は100で割り切れるのでうるう年にならないと思いきや、400で割り切れるのでうるう年ということになります。このルールが正しく設定されていないプログラムが存在していた為に、誤作動を引き起こす可能性があるとして問題になっていたのだそうです。
さて、皆様もご存知の通り、日本では明治の初めまでは月の満ち欠けや季節を基にした暦を使っていました。それを、現在のグレゴリオ暦と呼ばれる暦に改めたのが約120年程前で、明治5年12月2日の次の日を明治6年1月1日とすることで改められました。それ以降は、グレゴリオ暦に順じたカレンダーが作られているのですが、このようなうるう年に関する話だけでなく、今のような暦ができるまでには何百年という時間がかけられています。そのような話の中にも、面白いエピソード(2月が28日になった理由や7月や8月の名前の由来など)が数多くありますので、またの機会に少しずつ紹介していければと思います。



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