土用の丑の日

夏の風物詩の1つである、「土用の丑の日」。今年2005年は7月28日でした。この土用の丑の日にはうなぎ料理を食べてスタミナをつけ、暑い夏を乗り切るという風習があります。「土用」とは、立春立夏立秋立冬が訪れるまでの18日間のことを呼び、年に4回あります。その中で十二支が「丑(うし)」の日を、「土用の丑の日」といいます。
丑の日とは、災難を受けやすい日、丑の方角の守護神が玄武という黒い神様だったため、「黒い物を食べる」というおまじないが考えられたようで、うなぎ・どじょう・黒鯉・黒鯛・ナスなど黒い物を食べたのが始まりだそうです。
この土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代の蘭学者「平賀源内」が、知人の鰻屋のために「本日、土用の丑の日」と書いて店頭に張り紙をしたところ、大繁盛したことが一般的に有名な起源説です。同じような説に、大田蜀山人が「神田川」という鰻屋に頼まれ、「土用の丑の日に、うなぎを食べたら病気にならない」という内容の狂歌を作って宣伝したという説もあるようです。
その他に、文政年間、神田泉橋通りにある鰻屋春木屋善兵衛」のところに、藤堂という大名から大量の蒲焼が注文され、「子の日」「丑の日」「寅の日」の三日かけて蒲焼を作ったが、「丑の日」の鰻だけが変質しなかったといった説もあります。「万葉集」の大伴家持の和歌には、「ウナギを食べて健康を維持しよう」といった内容のものがあり、当時「土用の丑の日」という言葉は存在しないが、土用の丑の頃をさしているため、古くからの言い伝えを元に、平賀源内や大田蜀山人がキャッチコピーにしたとも考えられるようです。
また、土用の丑の日にウリや梅干し・うどんなど、「う」の付く物を食べるというところもあるようです。
皆さん、おいしいうなぎを食べて暑い夏を乗り切りましょう。
詳しい物件の情報は狩野コーポレーションHPへ